ダイヤモンドの産出国

人類最初のダイヤモンドの産地インドは、長きに渡ってダイヤモンドの主生産国でした。
しかし、枯渇資源であるダイヤモンドは、次第に他の国へと移り変わって行ったのです。

現在ではたくさんの国で算出されるダイヤモンドですが、その移り変わりや産出量の変化などについて触れてみましょう。

ダイヤモンドの採掘

kouzan

ダイヤモンドの採掘には大きく分けて3つ。

そのうちバンニングと呼ばれる原始的な方法は、いまではほとんど行われていません。
新しい採掘方法が発見され、大規模な採掘が可能になったからです。
しかも、新しい方式では地表だけでなく、地下の鉱脈まで採掘できるようになりました。

その結果各地で新しい鉱脈が開発され、ダイヤモンドの主生産地は他国へシフトしていったのです。時代ごとの主要掘削方式は以下の通りです。

ダイヤモンドの採掘法・バンニング

これが最も原始的な方式です。
川の土砂をすくい、大きなお皿に入れて、川の水ですすいで原石を探すというものです。

ダイヤモンドの採掘法・パイプ鉱山

まず、地面に縦穴を掘り、必要な深さ(数百メートルほど)に達したら、そこから横に掘り進める方式。
ダイヤモンドが地表に現れるのを待たずに、迎えに行くやり方。
この方式が確立したおかげで、大量のダイヤモンドを掘削できるようになりました。

ダイヤモンドの採掘法・漂砂鉱床

最も近代的設備で掘削される方式。
バンニング方式に見られるように、川は周辺のダイヤモンド原石を削り取ります。

中には川から海にまで流れ出る原石も相当数ありますが、波の影響で再び河口付近に押し返され、結果そこに鉱床を作り上げます。
鉱床が地表面なので、大規模掘削機械の投入が容易で、しかも質の良い原石が取れるのが特徴。

ダイヤモンド産出国の移り変わり

ダイヤモンドを最初に発見したのはインドで、産出国といえばインドしかありませんでした。
そのため、ダイヤの事を別名インド石と呼ぶほどです。

しかし、川の石を集めるだけのバンニング方式では、あっという間になくなっていきました。
違う採掘技術が確立した頃には、他の国でインドよりも大きな鉱脈が相次いで発見されていきます。

こうしてインドは主要産出国としては姿を消していきますが、以前流通・研磨・販売において大きな地位を占めています。

ブラジルインドでの産出が行き詰りかけた頃、インドにしかない石であるはずのダイヤモンドがブラジルで発見されました。
18世紀の始めに発見されたブラジルダイヤモンド鉱脈は、それから約1世紀に渡ってダイヤモンドの主生産地であり続けました。

その後、ブラジルのダイヤ生産量に陰りが見え始めた頃に「世界最大級」南アフリカの鉱脈が発見されたのです。
次々と有力な鉱山が発見され、まさにゴールドならぬダイヤ・ラッシュを迎えます。

南アフリカは相変わらず主要産出国の一つとして、ブラジルも一時期ほどではないものの生産を続けています。
さらにアフリカ大陸にはもともと良質の鉱脈があったらしく、上位産出国はボツワナやアンゴラ、シエラレオネ、リベリア、タンザニアなどのアフリカ勢が大半を占めています。

そこに現在はロシアがぽつんと上位にいる感じでしょうか。
最近ではカナダや、カラーダイヤ(ファンシーダイヤモンド)を多く産出するオーストラリアなども注目されています。

ダイヤモンドの運搬船・キンバーライト

kimberlite

マグマキンバーライトというのは、火山岩の一種です。
地下深くから、マグマが次第に地表に突出してきたものが固まったものなのですが、その時一緒にダイヤモンドの原石を運んでくるのです。

つまり、ダイヤモンド鉱脈というのは、そのままキンバーライト鉱脈ということになりますね。インドで最初に川で発見されたのは、近くのキンバーライトを川が削り取り、その土砂が川底に溜まったのをみつけたのです。

実は、川沿いのキンバーライトが本当の鉱脈でした。ちなみにキンバーライトとは南アフリカの都市、キンバリーからその名が取られています。
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